代理ミュンヒハウゼン症候群、最長の裁判員裁判に(読売新聞)

 娘3人の点滴に水道水などを混ぜて死傷させたとして、傷害致死罪などに問われた母親の高木香織被告(37)の裁判員裁判が10日、京都地裁で始まった。

 判決は20日の予定で、土日を除く日程は過去最長の9日間。呼び出し状を送付した101人のうち、48人が事前に辞退を申し出て認められたほか、この日の選任手続きでも12人の辞退が認められており、半数以上が辞退を認められた形になった。

 起訴状では、高木被告は2004年7月〜08年12月、京都市内などの病院に入通院していた三女(当時2歳)と四女(同8か月)、五女(同1歳)の点滴に古い水道水やスポーツドリンクなどを混入し、三女と五女に敗血症などを発症させ、四女を死亡させたとされる。

 高木被告は起訴前の精神鑑定で、子供に危害を加えて自分に同情を集めようとする精神疾患「代理ミュンヒハウゼン症候群」と診断された。このため、11〜14日に精神鑑定医ら医師4人の証人尋問が予定され、審理に時間がかかる大きな要因となった。

 午後始まった初公判で、検察側は「被告の刑事責任能力は低下していたが、刑罰を軽くするほどではなかった」と主張。弁護側は「一般的な児童虐待とは異なり、子供たちの症状を悪化させる一方で献身的に看病していた」として、執行猶予付きの判決を求めた。

 検察側は、医師への証人尋問に備え、裁判員らに医療用語66語を解説した冊子(8ページ)を配布。点滴に異物を入れる高木被告の様子を録画した監視カメラの映像を映し出すなどして、分かりやすい立証に努めた。

 公判は17日に結審し、評議は18、19日の2日間にわたって行われる予定。

          ◇

 午前に行われた選任手続きには、呼び出された48人の裁判員候補者のうち46人が出席。日程が9日間に及ぶことへの戸惑いや不安も聞かれた。

 公務員男性(46)は「自分の仕事を同僚に分担してもらう段取りをつけてきたが、上司から冗談交じりに『できれば抽選で外れてね』と言われた」と話した。無職女性(70)は「高血圧などで体調がすぐれない。途中で悪化するかもしれず心配」と話したが、この日の面談の結果、辞退が認められたという。

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